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聾CO・OP組合員活動より報告。
7月24日(火)コープかながわの組合員・組合員活動部の方々と一緒に、食の安全を考える学習会の一環として、つくば市にある独立行政法人農業生物資源研究所にて、遺伝子組み換え作物の現状と、人類の大きな問題である食糧・エネルギー資源の確保、産業・医療等に役立つ種の保存についてのご説明を受けました。
かなり専門的なお話も多かったのですが、簡単にご報告しますと、遺伝子組み換え作物は、耐病性・耐虫性・耐農薬性を、遺伝子組み換え技術によって短期間のうちに、科学技術によって今までの作物に取り込んだものです。いわば強制的に変異をおこさせるものであります。
ですので、今までのように長年かけて品種改良をするものと違って、その食糧としての安全性・環境への影響の程度などがより大事なポイントとなっております。
食料としての安全性はもちろんですが、農薬や除草剤などの散布が少なくて済む、人手がかからない農業ができる可能性も高いということで、世界各地で遺伝子組み換え作物の栽培が急速に広まっております。日本は食料自給率が40パーセント程度と、先進国の中でも非常に輸入に頼っている状況です。ですので、みなさんが食べている食物は必然的に遺伝子組み換え作物を原料としたものが混ざっています。国としては、作物の特性を確認のうえ、実際に利用しても大丈夫か、食べても大丈夫か、確認し、許可のでたものだけ輸入している状況だそうです。
施設は大変広くその中に研究用温室や圃場(ほじょう…畑)があり、そこに遺伝子組み換えダイズがありまして、除草剤に耐えられるものと説明を受けました。高濃度散布してほかの雑草がまっ茶色に枯れていても、ダイズが普通に育成していました。非常に異質(新しい能力)なものであると実感しました。
普通調理すると熱で遺伝子は壊れるのと、食べた後消化液でアミノ酸に細かく分解されるためアレルギー性も問題はなく、遺伝子組み換え作物を利用していることは商品に表示をしていない場合が多いとのことです。科学的に安全性は言われておりますが、消費者からみると本当に安全なのか?という疑問はついてくるため、正しい情報が知りたいところですね。そういうことをコープでもこれから学習していけたらというお話になりました。
遺伝子の保存、種の保存のためジーンバンクという機関も見たのですが、低温、低湿度で長期保存、いつでも使える状況にして学術研究に使えるようにしているとの説明も受けました。稀少生物が大規模開発で滅びた後、有用性が分かり利用できないということのないように保存している意味とわかりました。
遺伝子の研究も進み、ゲノムの配置の中のどこのどういう部分が、こういう性質につながっているのだと徐々に明らかになってきております。そうしたことが、作物の改良だけでなくて医療分野にも及んでいるとのことを聞きました。
ふと思ったのですが、ろう者もそういう遺伝子技術で生まれる前から排除されることのないように、そういう懸念がありましたものですから、その意見も含めて組合員活動部にアンケート回答提出をしました。
帰りのバスの中で手話を教えてもらいたいという要望があり、挨拶の手話をいくつか教えました。なかなか面白く、考えさせられる一日でした。
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